
大型ビジョンでの広告展開をされる前は
どんなことをされていたんですか?
谷村理事
当時、ブランディングというのはほとんどしてなかったんです。いわゆる受験生への広報だけで。むしろブランディングのようなものにはお金をかけないというやり方でした。ただ、まだまだ知られていない大学名をもっと知ってもらうためにはブランディングが必要だとは常々考えていたんです。そこで2006年にブランディングを目的とした広告展開を始めました。
様々な媒体の中で大型ビジョンを選ばれた理由は?
谷村理事
やっぱり広く不特定多数の方たちに大学名を知っていただきたいと。あえて対象者を特定しないでまずはたくさんの人に働きけかけるのがいいんじゃないかというのがあったんですね。じゃあ、どういう媒体があるんだろうとみたときに、駅の電飾看板とかもあったんですが、我々としてはもっとストレートでインパクトのあるものがいいなと考えて、大型ビジョンを選んだんです。
一方、CMは完全に女子学生にむけた内容になりました。
圧倒的に男子学生の多い工科大学で、あえて女性をターゲットにしたのはなぜだったんですか?
谷村理事
むしろ工学系だからこそ、女子にも受け入れられるようにアピールしたいという想いがあったんです。当時、女子の在学率は全体の3%くらいでしたので、非常に少ない割合でした。だから、そういう人たちをターゲットにするなんて、なぜなのっていう意見があってもおかしくなかったですけどね。
保坂様
工学系の、固いイメージを取り除くっていう狙いがありました。女子学生って遠い存在でしたから。それをいかに近づけるかってところですよね。だから女子に完全にターゲットを絞ったんです。女子の明るい、やわらかい雰囲気を大学に取り込んでイメージをつくっていきたかったんです。
思いきったブランディング展開をされて4年がたちました。
どのような変化がありましたか?
保坂様
ブランディングを始めてから、オープンキャンパスでの女子の比率が上がってきました。それと保護者の比率もあがっています。4年前からここにターゲットしぼってやってきた。その結果が数字にもでてるんですよね。たとえば女子だったらオープンキャンパスでも6〜7%しかきてなかったんです。それが今は安定して20%超えてます。保護者も20%が最高だったのが、だいたい30%超えてます。画期的に変わってるんですよね。
谷村理事
このキャンペーン後、女子学生の入学はコンスタントに10%を超えるようになり、今年(2011年度)は15%を越えています。それと女子に好かれる学校とか職場っていいですよ(笑)。雰囲気も女子学生がキャンパスにいるのは活力があるんです。男子学生たちもピシッとしてます(笑)。
保坂様
風景がかわりましたよね(笑)。
最近のCMでは学生さんたちが自ら出演もされています。
学生さんを起用されたのはなぜですか?
保坂様
大学に魅力を感じてもらうには、本学の学生を直接見てもらうということがいちばんいいんですよね。だから直接本人たちが出て、それで映像をつくっていくのがいいなと思ったんです。
谷村理事
自分の大学って意識をもちますよね。実際の学生がでて、自分の学校として紹介する。あるいは生活の風景を見てもらえる。それが大学を理解していただくにはいいんです。いま、先生たちが生徒の出演したCMのDVDをもって学校周りをしてるんです。学校に行ってあなたたちの先輩が、今もがんばっていると見せられる。たしかに映像は説得力が違います。
神奈川工科大学様とのお付き合いはアルタ社員の営業から始まりました。
数ある提案の中からアルタのご提案を採用していただいた理由は?
谷村理事
これは相性ですよね(笑)。最初はアルタが営業にこられたのも我々は意外でした。さらに映像を独自につくっておられるというのも知りませんでした。でもお話を聞いていくうちにいいなと。我々もそうなんですが、大学というのは電話一本で相手の方と通じますでしょう。そうするとその人が会社を代表しちゃうんですよね。それと全く同じですよ。この方達がこの会社を代表されるから。この方達とお付き合いできるか出来ないかがその会社とお付き合いできるかになるんですよ。そういう意味ではすごく相性がいいなと、私たちは思ってます(笑)。
保坂様
芸術的な話も非常に説得力があって勉強になるんですが、そこだけで押し通しちゃう会社もあります。そうではなくて、こちらの予算とか構想とかよく考えていただいて。
谷村理事
専門性を尊重しつつ、クライアントの意向をね、よくよく汲んでくださって。それがこれまで続いてきた理由じゃないですかね。最後は人と人とのお付き合いですよね。
最後に、今後の大型ビジョンに期待することはありますか?
谷村理事
大型ビジョンはメッセージが非常にストレートに伝わりますよね。だから大学側も常に動いている、というメッセージをいつも伝えなければと思います。大学のメッセージをストレートに伝えられる媒体としてこれからも期待するところですね。